CAREER GUIDE

自衛官のキャリアガイド

業種別の仕事内容会員企業の中でも特に多い9業種についてご紹介いたします
建設業界について
建設業界は、建物や道路、橋などの社会基盤をつくり、人々の暮らしを支える産業です。その中には、住宅やビルを手がける建設業界と、電気・通信・防災設備などを整える電気設備業界があります。設計から施工、管理まで多くの専門分野が関わり、現場でのものづくりを通じて、安全で快適な社会づくりに貢献しています。
建設業
建設業界
建設業は、「土木」と「建築」の二分野に分かれており、「土木」は道路やダムなどの施設工事や、電気・ガス・水道のインフラ整備など、社会の基盤をつくる工事が中心である一方、「建築」は、土木工事により整備された基盤の上にビルやマンション、住宅などの建物を築く分野です。また、業界には、大工工事業や電気工事業、塗装工事業など29の業種が存在し、さらに細分化したとび工やブロック工、電工、左官など職種は51種あると言われています。建設業界は、「休みが少ない」「体力的にきつい」といったイメージを持たれることがありますが、近年は現場における週休2日制の普及や、調査を行った企業の大多数では賃金の上昇が見られるなど、働き方改革は急速に進んでいます。また、災害時にはインフラを回復させることが最優先となりますが、車両系建設機械などの運転資格を持っている技能者は、人命救助や救援物資輸送を目的とする道路復旧等において活躍します。加えて、北海道のような降雪地帯では、除排雪によるライフラインの維持・整備など、社会的に重要な場面で大いに力を発揮します。そのため、現場での即応力や、体力・統率力を持つ自衛隊出身者には、即戦力として高い期待が寄せられる業界です。

インタビュー(一社)北海道建設業協会

電気工事業
電気工事業界
電気工事士は、建築物に電気の配線を行い、分電盤や照明、コンセントなどの取り付け工事などをする仕事です。作業は2~4名ほどのチームで行われ、図面を確認しながら材料や工具、作業手順を判断し、安全かつ確実に工事を進めます。法令遵守や安全管理が特に重視され、責任感や慎重さ、現場での冷静な判断力が求められます。高所や狭い場所での作業も多く、体力や集中力が求められる点も特徴です。近年は設備の高度化が進んでおり、こうした変化に対応できる高度な技能や、それを学ぶ姿勢がある人材は強く求められています。
運送業界について
運送業界は、食品や日用品、工業製品などあらゆる物資を全国に届け、人々の生活や経済活動を支える産業です。トラック輸送を中心に、企業間物流から個人向け配送まで幅広い分野があります。正確さと安全性が求められ、社会を円滑に動かす重要な役割を担っています。
トラック運送業
トラック運送業界
トラック運送業の仕事は、車両の大きさや輸送距離に応じて、業務内容や体系が異なります。小型トラックは宅配や近距離輸送、中型トラックは中距離、大型トラックは都市間を結ぶ長距離・大量輸送を担っており、近距離輸送では積み降ろし作業が多いため機敏な動きが求められます。一方、各地を巡る長距離輸送では1回あたりの運転時間が長くなる分、荷役は比較的少なです。定期配送を担当する部門では、深夜運行を伴うものの勤務時間帯は定まっていることが多く、生活リズムに合った働き方を選択できることが、この業界の魅力の1つです。また、業界全体で人手不足の解消を図るために働き方改革が進んでおり、体力や規律性を備えた自衛隊出身者は即戦力として期待されています。
旅客運送業界について
旅客運送業界は、バスやタクシー、鉄道などの交通手段を通じて、人々の移動を支える産業です。通勤・通学や観光、地域の足として日常生活に欠かせない役割を担っています。安全運行と時間厳守が重視され、地域社会や経済活動を円滑に動かす重要な社会インフラの一つです。
バス業
バス業界
バスは大きく「路線バス」と「貸切バス」の2種類に分かれており、その両方が運転士のほか整備士・運行管理者・事務員、貸切バスについては、前述に加えてバスガイドなど多様な職種に就く人々の緊密な連携のもとに運行されています。路線バスの運転士は一日に多くの乗客を目的地まで安全に届けるため、降車時など感謝の言葉を直接受けとることや、地域の足としてまちへ貢献できることが、やりがいに繋がる仕事です。路線バスが、決まった区間の運行を行い比較的短距離を走行するのに対し、貸切バスの運転士は、旅行日程に合わせた自由度の高い運行を行います。運行先での食事や宿泊など日々の新鮮さが魅力となる仕事です。業界全体としては、勤務体制の工夫や、電子決済・ドライブレコーダー・運行状況の確認アプリの普及等により、細かな作業や乗客とのトラブルは減少傾向にあり、結果的に働きやすさの向上へと繋がっています。交通事故を防ぐための注意力や、事故発生時における救護・代替輸送対応など、責任感や職種を超えた連携が求められる仕事であるため、規律・時間管理や緊急対応力を持つ自衛隊出身者は、職種に限らずバス業界から強く求められています。

インタビュー(一社)北海道バス協会

タクシー業
タクシー業界
これまでのタクシーの営業形態はいわゆる「流し営業」「無線配車」「電話予約」が主流でしたが、現在は配車アプリで呼ばれた先へ向かい客を乗せる形態が主流になりました。このアプリが普及するまでは、営業区域内の詳細な地図や乗客が集まる場所を覚える必要がありましたが、走行ルートや乗客の居場所を全て車載タブレット上にて把握することができるため、以前に比べ新人運転手でも働きやすい業界へと変化しました。また、勤務体系についても、従来は丸一日乗務していたのに対し、日勤・夜勤の設定や、フレックス制を導入する企業が増加するなど、ライフスタイルに合わせた働き方を実現しやすくもなっています。業界の運転手数は減少していますが、裏を返せば乗客1人を獲得するための競争率は緩和されているため、運転手1人当たりの売上増加に繋がっており、努力次第では新人運転手でもベテラン運転手より稼ぐ事例があるなど、入社当初から給与体系によっては高収入を得られる点も魅力です。

インタビュー(一社)北海道ハイヤー協会

医療・福祉業界について
医療・福祉業界は、医療機関や介護施設などを通じて、人々の健康や生活を支える産業です。病気やけがの治療、日常生活の支援、介護やリハビリなど、人生のあらゆる場面に関わります。専門職が連携しながら、一人ひとりに寄り添った支援を行い、安心して暮らせる社会づくりに貢献しています。
介護業
介護業界
介護業界は、高齢者や障害のある方がより自立した日常生活を送れるよう支援する仕事です。施設介護員は、食事・入浴・排泄などの身体介助をはじめ、目が不自由な方への読み書きの代行や、清潔保持の支援など幅広い業務を担います。加えて、利用者の意欲や能力を引き出す働きかけやレクリエーションの実施、他利用者との交流促進など、生活の質を高める取り組みも重要です。高齢化の進行により介護需要は年々増加しており、施設介護や訪問介護など多様な働き方が可能な点も特徴です。また多職種と連携する場面も多いため、体力だけではなく冷静な対応力やチームワークを活かせる仕事です。
サービス業界について
サービス業界は、人々の安全や快適な生活、円滑な社会活動を支える産業です。暮らしや仕事の現場に寄り添い、設備の維持管理や安全確保、環境整備などを通じて、日常を当たり前に続けられる状態を守っています。利用者や現場に応じた柔軟な対応力が求められ、社会に欠かせない役割を担う業界です。
警備業
警備業界
警備業界は、事故やトラブルを未然に防ぎ、施設や人々の安全を守るため業務にあたる業界です。警備員は顧客先の事務所や工場、商業施設などに常駐または巡回を行い、火災や不法侵入、事故の防止や早期発見、初動対応にあたります。警備業務は法律で分類され、施設警備や交通誘導、貴重品運搬、身辺警備など4つの領域に分かれています。入職後は法定教育や研修を受けてから現場に立つため、未経験者でも働きやすい点が特徴です。社会的ニーズは安定している一方で、ICTやAIの導入が進み専門性を持つ人材の価値が高まると予想されており、自衛隊で培った緊急対応力や規律性は現場にて活かせる強みです。
自動車整備業
自動車整備業界
自動車整備業界は、乗用車のほか、バスやトラックなど公共輸送や物流を支える「走るインフラ」の安全維持を担う業界です。自動車は多くの部品で構成されていますが、使用に伴い摩耗や性能低下が生じるため、事故防止や環境保全の観点から定期的な点検・整備が欠かせません。整備士の業務は、定期点検整備の他、事故・故障による修理対応があり、車種や構造ごとに専門分野が分かれています。また、整備内容や不具合について車の所有者へ丁寧に分かりやすく説明する対応力も求められます。近年は交替制による休日の確保や週休二日制を導入する事業所が増えるなど、働きやすい環境づくりが進んでいます。
ビルメンテナンス業界
ビルメンテナンス業界
ビルメンテナンス業界は、オフィスビルや商業施設、病院、ホテルなどにおいて、電力・空調・給排水などの設備を運転・監視・保守し、安全で快適な環境を維持する仕事です。電力設備の監視や空調管理、給排水設備の点検・運転に加え、利用者からの要望に応じた調整や簡易修理を行います。中途採用枠では関連資格や機械・電気の構造に対する知識を求められることが多々あります。勤務はビル管理会社に雇用されて契約先に出向く形が一般的で、勤務体系も配属先により異なります。近年、ビルの機械設備はコンピューターによる管理が進んでいるため、機械電気だけでなく情報システムに関する専門性を発揮できる人材の重要性が高まっています。
期待するスキルや人物像
企業が退職自衛官に求めるポイント
多くの企業では、退職自衛官に対し規律性やチームワーク、体力など自衛隊にて培ったスキルを求めています。また、自分の仕事を理解し的確に遂行する能力や、適時適切な報告・連絡・相談の徹底、考える力など、どのような仕事においても必要となる基礎的スキルは、業界や職種を問わず評価されるポイントです。
業界・職種ごとに異なる求める人柄
業界や職種ごとに求められる人柄やスキルは異なります。例えば、交通誘導や雑踏警備が主たる業務となる警備員は、多くの人の安全を守るため強い責任感と、警備員同士または通行人とのコミュニケーションが必要不可欠であるため、対話力が求められます。また、現場において問題が発生した際の判断力や行動力にも期待されています。必要とされるものが仕事に大きく変化するため、面接を受ける企業ごとにアピールする自分の長所を変えてみることも面接手法の1つとなります。
OB・OGの声
回答者属性
回答者属性
就職活動を始めた時期
就職活動を始めた時期
就職先が決まるまでに要した期間
就職先が決まるまでに要した期間
就転職において重視したポイント
勤務地
職種
給与
安定性
業界・各種手当
Q&A
Qどのような面接対策を行いましたか
A 職務経歴書に記載した内容を端的に説明できるように準備
(企画/管理/人事総務/事務、60歳)

任期退職した先輩隊員から民間とのギャップや苦労を情報収集した。
(施設/設備管理/警備/清掃、43歳)

自己分析
(ドライバー/配送スタッフ、56歳)
Q面接では、どのような項目についてよく質問されましたか
A 自己の性格やPRポイント、自衛隊での職務内容(役割)
(企画/管理/人事総務/事務、68歳)

自治関係、応募動機、短所、将来のキャリアについて等
(営業/人事担当、37歳)

自衛隊内での役職、恒常業務以外で参加した事のある支援作業
(企画/管理/人事総務/事務、68歳)
Q入社後に感じたギャップと、それに対してどのように対応されたかを教えてください
A 退職自衛官の採用担当として入社したが、入社後には新卒の採用業務も付加されており、業務内容に変更がある点にギャップを感じた。それに対して、地域特性を考慮し、新卒よりも退職自衛官の採用業務に重点を置いて活動しつつ、自衛隊OBだからできる活動内容を知ってもらうなど、自分の活動の優位性を人材採用部長に理解いただくよう説明を実施した。また、多数の退職自衛官を採用する。新卒も少数であるが採用するなど結果を出した。
(企画/管理/人事総務/事務、60歳)

民間ではあらゆる職種の方と接する為、特にビジネスマナーには苦労した。特に年齢を重ねてからの退職ではなかなか聞けないといった歯がゆさもあったが、再就職先で新たに出会った先輩から挨拶や名刺の渡し方等基礎中の基礎をご教授頂いた。
(施設/設備管理/警備/清掃、43歳)

自衛隊は課業時間で管理されていたが、民間は決められた時間があってないようなものであり、その時間に対する感覚の違いに驚いた。違いを理解し、とにかく慣れるよう努めた。
(ドライバー/配送スタッフ、65歳)
Q自衛隊で培ったスキルのうち、現在の勤務先で役立ったものを教えてください
A 自衛隊OBが主体、一部警察OB及び一般採用という組織構成で、車両運行を伴う警備業務の現場管理者として勤務しています。未経験の仕事で戸惑うこともありましたが、自衛隊で培った能力を十分に活用させて頂いています。 具体的には下記の4点です。

1. 業務遂行上必要となる上司や他部署等との人間関係構築、調整力
2. 部下職員の心情把握
3. 業務の一部追加や変更等に係る企画力
4. 車両運行も含め業務遂行に係る安全管理能力

部下職員の自衛隊OBは信頼されているということを実感しています。現役時代は与えられた自己の職務に邁進することで、再就職の際は自信を持って第二の人生に移行できると思います。
(企画/管理/人事総務/事務、60歳)

忍耐力、体力、機敏な動き。飲食店で忙しくホールを動き周るので体力面で役に立っています。
(販売/接客/サービス、37歳)

自衛隊での、集団生活のおかげで職場内のコミュニケーションがよく取れる。
(販売/接客/サービス、39歳)

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